【鍼灸師監修】照海(しょうかい)の場所と押し方|不眠・のどの乾き・足のむくみに効くツボを解説

照海のツボの位置を示す和風イラスト ツボ・セルフケア

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「布団に入っても寝つけない」「のどや口がいつも乾く」「夕方になると足がむくむ」。そんな不調が重なっていませんか。東洋医学では、これらの背景に体をうるおす力の低下があると考えます。国家資格を持つ鍼灸師(しんきゅうし)の筆者が、内くるぶしの近くにあるツボ「照海(しょうかい)」について、場所の探し方・押し方・期待される働きをわかりやすく解説します。

照海(しょうかい)とは?

体をうるおす「腎」と関わる重要なツボ

照海は、足の内くるぶしのすぐ下にあるツボで、東洋医学でいう腎(じん)の経絡(けいらく——気や血が流れる体内の通路)に属します。ここでいう腎は、西洋医学の腎臓とは異なり、生命エネルギーをたくわえ、体の水分代謝を管理する臓と位置づけられています。照海は、その腎の働きを足元から支える代表的なツボとして、古くから用いられてきました。腎は加齢や疲労の影響を受けやすいとされ、体のうるおいを保つうえで重要な役割を担うと考えられています。

「陰」を補う代表点として知られる

東洋医学では、体を冷やしうるおす力を「陰(いん)」、温めて活動させる力を「陽(よう)」と呼びます。照海は、八脈交会穴(はちみゃくこうえけつ)——体を縦に走る特別な経絡をつなぐ要所のひとつで、不足しがちな陰を補う点とされています。乾燥や火照(ほて)りなど、陰の不足を思わせる状態の養生に活用されています。

照海はどこにある?場所の探し方

内くるぶしから指1本分下のくぼみ

照海の位置は、足の内くるぶし(内側のくるぶしの最も高い部分)から、指の幅およそ1本分だけまっすぐ下に下りたところにあります。骨の出っ張りのすぐ下にある、やわらかいくぼみが目安です。左右の足にそれぞれありますので、両側を確認してみてください。

見つけ方のコツ

内くるぶしの下のふちを指でそっとなぞると、骨と骨の境目に小さなへこみを感じられます。軽く押したときに、じんわりとした響きや軽い圧痛があれば、そこが照海の目安です。最初は手探りでかまいません。毎日触れているうちに、自分の照海の位置がわかってきます。

照海が体に与える影響・期待される働き

寝つきの悪さ・浅い眠り

東洋医学では、夜になっても体の高ぶりが鎮まらない状態を、陰の不足と関連づけて考えます。照海は陰を補い、高ぶった気持ちを落ち着かせる目的で用いられてきました。寝苦しい夏の夜や、考えごとで頭がさえてしまう夜のセルフケアとして取り入れる方もいます。同じ腎に関わる太渓(たいけい)のツボとあわせて使われることもあります。

のどや目の乾き

口やのどの乾き、目のかすみといった症状は、体のうるおい不足のサインと考えられています。照海は、そうした乾燥傾向の養生に役立つとされています。たとえば、冷房の効いた室内で長時間過ごし、のどがイガイガするようなときの一手として知られています。エアコンで空気が乾きやすい夏場のセルフケアにも向いています。

足の冷え・むくみ

足首まわりのめぐりは、冷えやむくみと関わりの深い部分です。むくみは体の水分代謝の乱れと関係し、東洋医学の「水(すい)・津液」の考え方と通じます。照海への刺激は、足元のめぐりを整える一助として活用されています。

照海の押し方|日常での活かし方

やさしく押す基本の手順

親指の腹を照海に当て、息を吐きながら5秒ほどかけてゆっくり押し、ゆるめます。これを片足5回ほど、左右ともおこないます。強く押しすぎず、「気持ちよい」と感じる程度の圧にとどめることが大切です。体が温まっている入浴後の時間帯がおすすめです。

お灸を取り入れる方法

冷えが気になる場合は、温熱の弱い市販のお灸を使う方法もあります。熱さを感じたらすぐに外し、やけどには十分注意してください。肌が弱い方、持病のある方、妊娠中の方は、自己判断で続けず、医師または鍼灸師にご相談ください。

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まとめ

照海は、内くるぶしの下にある、体のうるおいを補う腎のツボです。不眠・のどの乾き・足のむくみといった、陰の不足を思わせる不調の養生に活用されてきました。場所を覚えれば、入浴後などにいつでもセルフケアできます。やさしく押すことを心がけ、毎日の体調管理に役立ててみてください。


※本記事は東洋医学の一般的な考え方・セルフケアの情報提供を目的としており、医療行為の代替となるものではありません。体調に不安がある場合は、医師または鍼灸師などの専門家にご相談ください。

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