「最近イライラしやすい」「頭がズキズキする」「目が疲れてショボショボする」——そんな悩みを感じていませんか?
国家資格を持つ鍼灸師の筆者が、今回は足の甲にある「太衝(たいしょう)」というツボをご紹介します。気の流れを整え、感情の安定やストレス緩和に広く活用されている、東洋医学の中でも特に重要なツボのひとつです。
太衝(たいしょう)とはどんなツボ?
太衝は、東洋医学における「肝(かん)」の経絡に属するツボで、経絡上の「原穴(げんけつ)」と呼ばれる重要なポイントです。肝の経絡は気(エネルギー)の流れ・感情の調整・目の健康・筋肉のしなやかさと深く関わるとされています。
特に春から初夏にかけては「肝」の働きが乱れやすい季節とされており、5月〜6月の季節の変わり目に積極的に活用されています。ストレスを感じやすいパパ・ママにとって、毎日のセルフケアに役立てたいツボです。
太衝の場所・見つけ方
太衝は足の甲に位置しています。親指と人差し指の間から足首の方向へたどっていくと、骨と骨の間にくぼみが感じられる場所があります。そこが太衝のツボです。押すと少し「痛気持ちいい」感覚があることが多く、それが目安となります。
場所の探し方(手順)
- 椅子に座り、足の甲を上に向ける
- 親指と人差し指の付け根の間に指を置く
- 足首方向(かかと側)にゆっくりと指をすべらせる
- 骨と骨の間にくぼみを感じる部分が太衝のツボです
太衝の押し方
押し方の手順
- 椅子に座り、片方の足を反対の膝の上に乗せる
- 親指または中指の腹をツボにあてる
- 息をゆっくり吐きながら、3〜5秒かけて押し込む
- 息を吸いながらゆっくりと力を抜く
- これを左右それぞれ3〜5回繰り返す
強く押しすぎず「痛気持ちいい」程度の力加減が目安とされています。1日1〜2回、朝の目覚め時や夜のリラックスタイムに取り入れるとよいとされています。
太衝を押す際の注意点
- 妊娠中の方は押さないでください:太衝は子宮への影響が考えられるツボとされており、特に妊娠初期は禁忌とされています。妊娠中の方は必ず医師または鍼灸師にご相談ください。
- 食後・飲酒後・体調不良時はツボへの刺激を避けてください。
- 皮膚に傷・炎症・湿疹などがある部位への刺激は控えてください。
- 症状が改善しない場合や悪化する場合は、自己判断せず医師または鍼灸師などの専門家にご相談ください。
まとめ
太衝は、肝の経絡を整える代表的なツボとして、ストレス・頭痛・イライラのセルフケアに幅広く活用されています。5月の連休明けから初夏にかけては、心身のバランスが乱れやすい時期です。毎日のちょっとしたケアの中に太衝のツボ押しを取り入れることで、気の流れを整え、心と体のコンディションを保つ助けになるとされています。
鍼灸院でのプロフェッショナルなケアとあわせて、ご自宅でのセルフケアとしても活用してみてください。
※本記事は一般的な養生・セルフケアの情報提供を目的としており、医療行為の代替となるものではありません。症状が重い場合や長引く場合は、医師または鍼灸師などの専門家にご相談ください。

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