【鍼灸師監修】曲池(きょくち)の場所と押し方|夏バテ予防・肩こり・皮膚トラブルに効くツボを解説

夏に向かうこの時期、なんとなく体がだるい、肌のかゆみが気になる、肩や腕が疲れやすいと感じていませんか?国家資格を持つ鍼灸師の筆者が、そんな初夏のお悩みにアプローチできるとされる「曲池(きょくち)」というツボをご紹介します。

曲池(きょくち)とはどんなツボ?

東洋医学では、曲池は「手の陽明大腸経」に属するツボです。「曲」は曲げること、「池」は水が集まるくぼみを表しており、肘を曲げたときにできるくぼみに位置することからこの名がついたとされています。大腸の機能を整えるとともに、体内の「熱」を冷ます作用があるとされており、夏バテ予防・皮膚トラブル(かゆみ・湿疹)・肩や肘の痛み・免疫力のサポートなどに幅広く活用されています。現代でも鍼灸の臨床現場でよく使われるツボの一つです。

場所・見つけ方

場所の探し方

肘を90度に曲げると、肘の外側(親指側)に横じわができます。その横じわの端、肘の骨の出っ張りのすぐ内側にあるくぼみが曲池です。指で押すと、少し「ズーン」と響くような感覚があります。左右両方の腕に同じ位置にあります。

押し方

押し方(手順)

  1. 反対の手の親指の腹を、曲池にあてます。
  2. 肘を少し曲げた状態にすると力が入りやすくなります。
  3. 「痛気持ちいい」程度の圧で、3〜5秒かけてゆっくり押し込みます。
  4. 力を抜いてゆっくり離します。これを5〜10回繰り返します。
  5. 左右両腕とも同様に行いましょう。1カ所あたり1〜2分が目安です。

入浴後や寝る前など、体が温まっているタイミングで行うと、よりリラックスした状態でケアできるとされています。テレビを見ながら、育児の合間など、ちょっとした時間を活用してみてください。

注意点

  • 妊娠中の方は必ず専門家にご相談ください:妊娠中はツボへの刺激が体に影響を与えることがあります。特に合谷・三陰交は妊娠中の禁忌ツボとされています。妊娠中の方はセルフケアを行う前に鍼灸師または産婦人科医にご相談ください。
  • 食後・飲酒後・体調不良時は避けてください:体力が落ちているときや消化中はツボ押しを控えましょう。
  • 皮膚に傷・炎症がある場合は避けてください:肘の周囲に湿疹・傷・炎症がある場合は直接押さないようにしてください。
  • 改善しない・悪化する場合は専門家へ:セルフケアを続けても症状が改善しない場合や、強い痛みがある場合は、医師や鍼灸師などの専門家にご相談ください。

まとめ

曲池は、初夏に向けて体内の熱を整え、夏バテ・皮膚トラブルの予防ケアとして活用されている、覚えておくと便利なツボです。肘の外側という見つけやすい場所にあるため、一度場所を覚えてしまえばいつでも手軽にアプローチできます。育児や家事で忙しいパパ・ママも、日々のセルフケアの一つとしてぜひ取り入れてみてください。季節の変わり目に体のサインを感じたら、まずは曲池をそっと押してみましょう。


※本記事は一般的な養生・セルフケアの情報提供を目的としており、医療行為の代替となるものではありません。症状が重い場合や長引く場合は、医師または鍼灸師などの専門家にご相談ください。

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