「デスクワークやスマホの見過ぎで、首や肩がガチガチに固まっている…」そんな悩みを抱えるパパ・ママは多いのではないでしょうか。国家資格を持つ鍼灸師の筆者が、今回は首こり・肩こり・頭痛のセルフケアに役立つ「後谿(こうけい)」というツボをご紹介します。
後谿は手の小指側にある小さなツボですが、首・背中・目の疲れに広く活用されています。場所さえ覚えてしまえば、仕事の合間や育児の隙間時間に簡単に刺激できます。ぜひ最後まで読んで、日々のセルフケアに活かしてみてください。
後谿(こうけい)とはどんなツボ?
後谿(こうけい)は、手の小指側の付け根部分(手の甲と手のひらの境界線付近)にある経穴(ツボ)で、東洋医学では「手の太陽小腸経」に属しています。
東洋医学では「八脈交会穴(はちみゃくこうかいけつ)」のひとつとされており、「督脈(とくみゃく)」というエネルギーの流れに影響すると考えられています。督脈は背骨に沿って走るため、後谿を刺激することで首・肩・背中のこりや緊張を和らげるのに役立つとされています。スマートフォンやパソコンを長時間使う現代人に特に注目されているツボです。
後谿(こうけい)の場所・見つけ方
場所の探し方
- 手をグーに握った状態にする
- 小指の付け根の関節部分(第五中手骨頭)の横に、皮膚の盛り上がり(横紋)ができる
- その横紋の最も突出した部分が「後谿」です
手を開いたとき、小指の付け根から手首側に少し移動したところにある、骨のきわにあるくぼみが目安です。押すと「ズーン」とした感覚(得気感)があることが多いとされています。
後谿(こうけい)の押し方
押し方(手順)
- 左手を軽く握るか、リラックスした状態にする
- 右手の親指の腹を使って、後谿の位置にゆっくり当てる
- 3〜5秒かけて押し込み、そのまま3〜5秒キープする
- ゆっくり力を抜く。これを5〜10回繰り返す
- 反対側の手も同様に行う
ポイント:「痛気持ちいい」と感じるくらいの圧が目安です。強く押しすぎず、呼吸を止めずにリラックスした状態で行いましょう。1回あたり1〜2分程度が目安とされています。スマホを見すぎたあとや、デスクワークの合間に取り入れるとよいでしょう。
後谿(こうけい)が活用されるシーン
後谿は主に以下のような場面で活用されています。
- 首こり・肩こり:督脈を介して頸部・肩部の緊張緩和に役立つとされています
- 頭痛:首の筋緊張が引き起こす頭痛のセルフケアとして用いられることがあります
- 目の疲れ・眼精疲労:スマホやPC疲れによる目の重だるさに活用されます
- 背中のこり・腰の張り:督脈への影響から背中全体のこわばりにも用いられます
- 育児疲れ・抱っこ疲れ:腕・肩・首をよく使うパパ・ママのセルフケアにも向いています
後谿(こうけい)を押すときの注意点
- 妊娠中の方:妊娠中はホルモンバランスが変化しているため、ツボ押しを行う際は必ず鍼灸師にご相談ください。
- 食後・飲酒後:食事直後や飲酒後はツボ押しを避けてください。
- 皮膚にトラブルがある場合:傷・湿疹・炎症のある部分は押さないようにしましょう。
- 体調が優れないとき:発熱・体調不良のときはお休みしてください。
- 改善しない・症状が悪化する場合:セルフケアで改善が見られない、または悪化する場合は、医師や鍼灸師などの専門家にご相談ください。
まとめ
後谿(こうけい)は、手の小指の付け根にある小さなツボですが、首こり・肩こり・目の疲れ・頭痛など、現代人が悩みやすい症状のセルフケアに広く活用されています。スマホを使いながらでも刺激しやすい位置にあるため、隙間時間に取り入れやすいのも魅力です。
育児や仕事で忙しいパパ・ママも、ぜひ日常のセルフケアに取り入れてみてください。東洋医学のセルフケアは、毎日少しずつ継続することが大切です。無理せず、自分のペースで続けていきましょう。
※本記事は一般的な養生・セルフケアの情報提供を目的としており、医療行為の代替となるものではありません。症状が重い場合や長引く場合は、医師または鍼灸師などの専門家にご相談ください。

コメント