【鍼灸師監修】陰陵泉(いんりょうせん)の場所と押し方|むくみ・だるさ・梅雨の不調に効くツボを解説

「なんとなくからだが重い」「足がむくんでいる」「胃腸の調子がすっきりしない」——春から初夏にかけて、そんな不調を感じることはありませんか?

国家資格を持つ鍼灸師の筆者が、東洋医学の観点からこの時期の不調に深く関わる「陰陵泉(いんりょうせん)」というツボをご紹介します。梅雨前の湿気対策にも活用されることの多いツボです。

陰陵泉とはどんなツボ?

陰陵泉は、足の「脾経(ひけい)」というエネルギーラインに属するツボです。東洋医学では、脾は消化・吸収・水分代謝をつかさどると考えられており、脾の機能が低下すると体内に「湿(しつ)」が溜まりやすくなるとされています。

湿が溜まると、むくみ・倦怠感・消化不良・下痢などの不調として現れやすいといわれています。陰陵泉は、こうした「湿」を取り除き、水分代謝を整えるのに活用されているツボです。

特に梅雨の時期や、湿気が増す春から初夏にかけて積極的に活用されることが多いとされています。子育て中の疲れや、産後のむくみにも活用されることがあります。

場所・見つけ方

場所の探し方

陰陵泉は、膝の内側(脛側)にあります。以下の手順で探してみましょう。

  1. 椅子に座るか、床に足を伸ばして楽な姿勢をとります。
  2. 膝の内側を触ると、脛骨(けいこつ=すねの骨)の上端部分に、骨が少し突き出た箇所があります。
  3. その骨の出っぱりのすぐ下、骨のキワにあるくぼみが「陰陵泉」です。
  4. 押したときに、少しズーンとした感覚があれば正しい位置です。

親指で押すと見つけやすく、むくみや水分代謝が気になるときは、押した際に特にじんわりとした感覚が出やすいとされています。

押し方

押し方(手順)

  1. 椅子に座り、膝を少し曲げてリラックスします。
  2. 反対側の手の親指をツボに当てます。
  3. ゆっくりと息を吐きながら、3〜5秒かけて垂直に押し込みます。
  4. 息を吸いながらゆっくり力を抜きます。
  5. これを1か所につき5〜10回繰り返します。
  6. 左右両方のツボを刺激しましょう。

強く押しすぎず、「痛気持ちいい」程度の力加減が目安です。お風呂上がりや就寝前など、からだが温まっているタイミングに行うと、より効果的とされています。

注意点

セルフケアとして気軽に取り入れられるツボ押しですが、以下の点にはご注意ください。

  • 妊娠中の方:陰陵泉は子宮への刺激に関わる可能性があるとされており、特に妊娠初期・中期の方は使用を避けてください。ご不安な場合は必ず鍼灸師または産科医にご相談ください。
  • 食後・飲酒後:食後30分以内や飲酒後は、ツボ押しを避けるのが無難です。
  • 体調不良時:発熱中や体調が著しく悪いときは無理に行わないようにしましょう。
  • 皮膚に傷・炎症がある場合:該当部位の皮膚にトラブルがある場合は刺激しないでください。
  • 症状が続く・悪化する場合:セルフケアで改善が見られない場合や、症状が強い場合は、医師または鍼灸師などの専門家にご相談ください。

まとめ

「陰陵泉(いんりょうせん)」は、むくみ・倦怠感・消化不良など、梅雨前から初夏にかけての不調に活用されてきたツボです。

東洋医学では、この時期は体内に「湿」が溜まりやすくなるとされており、陰陵泉への刺激は水分代謝を整える働きがあるとされています。子育て中の親御さんにも取り入れやすい手軽なセルフケアです。

毎日のルーティンにツボ押しを取り入れて、季節の変わり目を元気に乗り越えましょう。


※本記事は一般的な養生・セルフケアの情報提供を目的としており、医療行為の代替となるものではありません。症状が重い場合や長引く場合は、医師または鍼灸師などの専門家にご相談ください。

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