「春になってから体がだるい…」「しっかり寝ているのに疲れがとれない…」という方はいませんか?
春は気温・気圧の変化が大きく、自律神経が乱れやすい季節です。東洋医学では「春は肝(かん)の季節」と言われ、気の流れが滞るとだるさ・疲労感・イライラ・眠気などの不調が現れやすいとされています。
この記事では、国家資格を持つ鍼灸師である筆者が、春の不調に日常的に活用しているセルフケア向けのツボを3つご紹介します。あくまで日常的な養生・セルフケアとしてお役立てください。症状が重い場合や長引く場合は、必ず医療機関または鍼灸院にご相談ください。
春の疲れに効くツボ①足三里(あしさんり)|全身の疲れ・胃腸のケアに
足三里は「長寿のツボ」として古くから知られる経穴で、全身の疲労回復・胃腸機能のサポート・免疫力の維持に活用されてきました。鍼灸臨床でも非常に使用頻度の高いツボです。
足三里の場所・見つけ方
ひざのお皿の下にある外側のくぼみから、指4本分(約3寸)真下に下がったところです。すねの骨の外側にある筋肉のあたりを押すと、「ズーン」と響くような感覚があれば正解です。
足三里の押し方
- 親指の腹を使い、ゆっくり3〜5秒かけて押す
- ゆっくり力を抜いて離す
- 左右それぞれ5〜10回繰り返す
- 「痛気持ちいい」程度の力加減が目安
春の疲れに効くツボ②合谷(ごうこく)|頭痛・目の疲れ・肩こりに
合谷は手の甲にある経穴で、頭痛・目の疲れ・肩こり・鼻づまりなど、頭部・顔面への不調に広く活用されています。手軽に押せるため、デスクワーク中や移動中でもセルフケアができます。
合谷の場所・見つけ方
手の甲側、親指と人差し指の骨が交わる手前にある、筋肉が盛り上がっているところです。反対の手の親指で押すと、「痛気持ちいい」感覚があります。
合谷の押し方
- 反対の手の親指で、人差し指の方向に向かって斜めに押す
- 5秒押して3秒離すを1セットとし、左右各5セット
- 妊娠中の方は使用しないでください(子宮収縮を促す可能性があります)
春の疲れに効くツボ③太衝(たいしょう)|イライラ・目の充血・春の肝ケアに
東洋医学では春に「肝」の機能が亢進しやすく、気の流れが滞ることでイライラや目の充血が起こりやすいとされています。太衝は肝の経絡上にある経穴で、気の巡りを整える目的で使われます。
太衝の場所・見つけ方
足の甲、親指と人差し指の骨が交わる手前のくぼみです。押すとやや強い痛みを感じることがありますが、それが正しい位置のサインです。
太衝の押し方
- 親指または人差し指の先を使い、ゆっくり5秒押す
- ゆっくり離す。左右各5〜8回
- お風呂上がりなど体が温まっているときが効果的
ツボ押しを行う際の注意点
- 食後すぐ・飲酒後・体調不良時は避けてください
- 皮膚に傷や炎症がある部位には押さないでください
- 妊娠中の方は使用できないツボがあります(特に合谷・三陰交など)
- 症状が改善しない・悪化する場合は、医療機関または鍼灸院にご相談ください
まとめ:春のセルフケアに毎日少しずつツボ押しを
今回ご紹介した春の疲れ・だるさに効くツボは以下の3つです。
- 足三里:全身の疲れ・胃腸のサポート
- 合谷:頭痛・目の疲れ・肩こり(妊婦さんはNG)
- 太衝:イライラ・春の気の流れを整える
ツボ押しは即効性よりも毎日継続することで体の変化を感じやすくなります。入浴後のリラックスタイムや、テレビを見ながらでも取り入れやすい習慣です。より本格的なケアをご希望の方や、慢性的なお悩みがある方は、ぜひ一度鍼灸院でのご相談をおすすめします。
※本記事は一般的な養生・セルフケアの情報提供を目的としており、医療行為の代替となるものではありません。症状が重い場合や長引く場合は、医師または鍼灸師などの専門家にご相談ください。

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