〜体を温めることが最大の“予防医学”〜
■ なんとなく体がだるい…それ、“冷え”が原因かも?
朝晩の気温差が大きくなるこの季節。
「手足が冷たい」「朝起きるのがつらい」「疲れが取れにくい」
そんな症状がある方は、体の中で冷えによるエネルギー低下が起きているかもしれません。
東洋医学では、冷えは単なる温度の問題ではなく、
“気(エネルギー)と血(栄養)”の巡りが滞っている状態と考えます。
そして、この“巡り”の悪さが免疫力の低下にもつながるのです。
■ 冷えは「気血の巡り」を止め、免疫を下げる
体が冷えると、血管が収縮して血流が悪くなります。
東洋医学では「気(き)」が全身を温め、血を流す原動力。
冷えることでこの“気の働き”が弱まり、血の流れも滞ります。
その結果、
- 細胞に酸素や栄養が届きにくくなる
 - 免疫細胞の動きが鈍くなる
 - 体の修復力・防御力が下がる
 
つまり、冷え=免疫力を奪う最大の敵なのです。
■ 東洋医学で見る「冷え」のタイプ
| タイプ | 主な特徴 | 改善ポイント | 
| 🌿 腎陽虚(じんようきょ)タイプ | 下半身の冷え、腰痛、疲れやすい、夜間頻尿 | 腰・足を温める、温性食材を摂る | 
| 🌬 気虚(ききょ)タイプ | 風邪をひきやすい、息切れ、倦怠感 | 睡眠をしっかり、深呼吸、軽い運動 | 
| 💧 血虚(けっきょ)タイプ | 顔色が悪い、手足の冷え、月経不順 | 鉄分・たんぱく質を摂る、冷たいものを避ける | 
自分の“冷えタイプ”を知って、根本から整えることが大切です。
■ 今日からできる「冷え×免疫ケア」
🥣 食事
- 生姜・ねぎ・にんにく・味噌汁など温性の食材を積極的に
 - 冷たい飲み物より“白湯”をこまめに
 - 朝食を抜かない(胃腸を温め、1日のエネルギーを作る)
 
🧘♀️ 生活習慣
- 首・お腹・足首を冷やさない
 - 入浴はぬるめのお湯で15分、芯から温める
 - 夜はスマホを控えめにし、早めの就寝で「腎」を守る
 
💆♂️ ツボ刺激
- 太谿(たいけい) … 腎を温め、全身の冷えを改善
 - 関元(かんげん) … おへそから指3本下。体の“元気のツボ”
 - 三陰交(さんいんこう) … 冷え・むくみ・生理不調にもおすすめ
 
■ まとめ
体が冷えると、気血の巡りが悪くなり、免疫力も低下します。
冷えを防ぐことは、風邪・ウイルス・疲労などあらゆる不調の予防につながります。東洋医学では、「温めること」こそ最高の養生。
外側からも内側からも、しっかり体を温めて、冬を元気に迎えましょう。
  
  
  
  

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