冷えを防いで、冬を元気に過ごすために
🌿はじめに
10月に入ると、朝晩の気温差がぐっと大きくなり、体が冷えやすくなります。
「足元が冷える」「夜中にトイレが近い」「なんとなく疲れが抜けない」
そんな不調を感じていませんか?
東洋医学では、この時期から少しずつ“腎(じん)”の働きが弱まりやすくなると考えます。
腎は、体のエネルギーを蓄える「生命の土台」。
冷えが進む前に、今から“腎を守る”温め習慣を取り入れましょう。
💧腎とは?東洋医学でいう「体のエネルギータンク」
東洋医学でいう「腎」は、西洋医学の腎臓とは少し意味が異なり、
生命エネルギー(精)を蓄える“エネルギータンク”のような存在です。
腎が弱ると、
- 体が冷えやすい
 - 夜間のトイレが増える
 - 髪が抜けやすい
 - 腰や足が重い
 - やる気が出ない
 
といった症状が現れやすくなります。
10月は、この“腎のエネルギー”が減りはじめる時期。
つまり、冬の体調を左右する「準備の季節」です。
❄️冷えが腎を弱らせる3つの原因
① 朝晩の寒暖差
日中は暖かくても、夜になると急に冷えるため、体温調整が難しくなります。
この温度差が自律神経を乱し、腎の働きを弱めてしまいます。
② 冷たい飲み物や生ものの摂りすぎ
氷入りドリンク、サラダ、刺身などを多く摂ると、内臓が冷えてしまいます。
胃腸が冷えると、体全体の“陽気(あたためる力)”が低下し、腎の冷えにつながります。
③ 下半身の冷え放置
腎は腰のあたりに位置しているため、足腰の冷えは直接ダメージになります。
スリッパやレッグウォーマーなどで「腰から足元」を冷やさないことが大切です。
🔥腎を守る3つの温め習慣
🧣① 首・お腹・足首の「三首」を温める
冷えは“首”から入ると言われています。
特に「首・手首・足首」の“三首”を温めるだけでも体温の低下を防げます。
- 首元:マフラーやスカーフ
 - お腹:腹巻き
 - 足首:レッグウォーマーや靴下
 
お灸をするなら、**関元(かんげん)・命門(めいもん)・太渓(たいけい)**がオススメです。
🍵② 内側から温める食習慣
体の内側を温めるには、飲み物や食材選びもポイント。
- 朝:白湯で内臓をやさしく起こす
 - 夜:黒豆茶や生姜湯で体を芯から温める
 
さらに、“黒い食材”は腎を養うとされます。
黒ごま、ひじき、黒豆、きくらげ、昆布などを積極的に取り入れましょう。
🧘③ 深呼吸と軽いストレッチで「腎と肺」を整える
深い呼吸は、腎と肺の気をめぐらせ、全身のエネルギー循環を整えます。
夜は寝る前に軽くストレッチを行うことで、下半身の血流を促進し、冷え対策にも◎
🌸おすすめのツボ3選
| ツボ名 | 場所 | 効果のポイント | 
|---|---|---|
| 関元(かんげん) | おへその下 約5cm | 冷え・疲労回復・生理痛にも効果的 | 
| 命門(めいもん) | 腰の中央・背骨のくぼみ | 体の中心を温める「腎の火」を強める | 
| 太渓(たいけい) | 内くるぶしとアキレス腱の間 | むくみ・冷え・足のだるさに◎ | 
※家庭でお灸をする際は、やけどに注意し、熱すぎない温度で使用しましょう。
🍂まとめ
10月は「冷えはじめのサイン」を見逃さないことが大切です。
腎をいたわる温め習慣を少しずつ取り入れることで、
冬の冷え・疲れ・免疫低下を防ぎ、元気に過ごすことができます。
今日からできること――
✅ 首・お腹・足首を温める
✅ 温かい飲み物と黒い食材をとる
✅ 深呼吸とストレッチを続ける
あなたの体を冬に備えさせる「10月の腎ケア」、ぜひ実践してみてください。
  
  
  
  

コメント