東洋医学でみる「胆(たん)」の働きとは?

東洋医学について

〜ストレス・睡眠・決断力にも関わる大切な臓腑〜

こんにちは、しんきゅうパパです😊
前回は「肝(かん)」についてお話ししましたが、今回はその 表裏関係(ペア) にある「胆(たん)」について解説します。
東洋医学では「肝胆同源(かんたんどうげん)」ともいわれ、肝と胆はお互いに深い関わりを持っています。


胆ってどんな役割?

西洋医学でいう「胆」は胆嚢(たんのう)を指し、胆汁を貯めて消化を助ける働きをします。
一方、東洋医学では「胆」をもう少し広くとらえ、体と心のバランスに大きく関わる存在と考えます。

東洋医学での胆の主な働きは次の3つです。

① 決断力をサポートする

胆は **「決断をつかさどる」**といわれています。
「何かを決められない」「自信がない」「優柔不断になっている」
そんなときは、胆のエネルギーが弱っている可能性があると考えられます。


② 睡眠の質に関わる

東洋医学の体内時計「子午流注(しごるちゅう)」によると、
夜23時〜1時は胆の働きが活発になる時間です。
この時間にしっかり眠れていると、胆の働きが整いやすいとされます。

  • 眠りが浅い
  • 夜中に何度も目が覚める
  • 翌朝スッキリしない

こんなときは、胆の働きを意識して生活を見直すのも一つの方法です。


③ 肝と連動してストレスをケア

胆は「肝」とペアで働きます。
肝がストレスで緊張すると、胆にも影響が出やすいと考えられます。

例えば…

  • イライラしやすい
  • 頭に熱がこもる
  • 決断力が落ちる
  • 寝つきが悪い

こういった不調は、肝胆バランスの乱れと関係している場合があるとされています。


胆をいたわる生活習慣 5選

ここからは、東洋医学の考え方をベースに「胆を整えるヒント」をご紹介します。
※これはあくまで東洋医学の養生法であり、治療を目的とするものではありません。

1. 睡眠リズムを整える

  • 夜23時〜1時は「胆のゴールデンタイム」
  • この時間にしっかり眠れるよう、早めに寝る習慣を意識しましょう。

2. 緑色の食材を取り入れる

東洋医学では「胆は青(緑)を好む」といわれます。

  • ピーマン
  • 小松菜
  • ブロッコリー
  • ニラ

などをバランスよく食べると、胆の働きをサポートすると考えられています。


3. 決断に迷ったら小さな選択から

胆は「決断力」をつかさどるので、迷うことが続くと胆の働きが乱れやすいです。
小さなことでもいいので「今日はどの服を着るか自分で決める」など、
日常の中で決断する習慣をつけるのもおすすめです。


4. 深呼吸でストレスを和らげる

肝胆はストレスの影響を受けやすいペア。
深呼吸や軽いストレッチでリラックスすると、胆の働きも整いやすくなります。


5. 油っぽい食事は控えめに

胆は胆汁を貯めて脂肪を分解する働きがあるため、油っぽい食事が続くと負担がかかるとされます。
揚げ物やこってり料理はほどほどに、バランスの取れた食事を意識しましょう。


まとめ

  • 胆は「決断力・睡眠・ストレス」と関わりが深い
  • 肝とペアで働き、バランスを整えることが大切
  • 睡眠・食事・ストレスケアが胆の養生ポイント

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