〜気と血の流れをサポートする食養生〜
東洋医学では「肝(かん)」は、気(き)や血(けつ)の流れを調整し、感情の安定にも関わる重要な働きを持つとされています。
肝をサポートするとされる食材を上手に取り入れることで、心と体のバランスを整えやすくなると考えられています。
今回は、東洋医学の考え方をベースにした「肝におすすめの食材10選」をご紹介します。
1. 梅干し(うめぼし)
東洋医学では、酸味は肝を助ける味とされています。
梅干しは酸味が強く、気の巡りをスムーズにすると考えられており、春から初夏にかけて特におすすめの食材です。
- ポイント:疲労感を感じるときに少量を取り入れると◎
- 食べ方:おにぎり、梅和え、梅茶など
2. レモン
レモンも酸味の代表的な食材です。
東洋医学では、酸味は「肝をやさしくサポートし、気の流れを整える」とされています。
- ポイント:ビタミンCも豊富で、季節の変わり目にぴったり
- 食べ方:炭酸水やハーブティーに絞ってさっぱりと
- 筋肉の回復にも期待できると言われています
3. セロリ
セロリは、気の巡りを整える野菜として東洋医学でも注目されています。
香りのある食材は気の流れをスムーズにするとされ、肝がストレスで疲れやすいときにおすすめです。
- ポイント:独特の香りでリラックス効果も期待される
- 食べ方:サラダ、スープ、炒め物に、マリネ
4. しそ(大葉)
しそは、爽やかな香りで気の巡りを整えるとされ、肝と関係が深い食材です。
また、東洋医学では「血を補う働き」もあると考えられています。
- ポイント:香り成分で心を落ち着けるサポートに
- 食べ方:薬味、しそ巻き、お刺身の付け合わせに、醤油とラー油とゴマに付けておくとご飯のおかずにもなります。
5. 黒酢
黒酢は、酸味と甘味をあわせ持つ食材で、肝の働きをなめらかにするとされます。また腎にも効果が期待
血流をサポートする酢の力で、気血の巡りを意識したいときにおすすめです。
- ポイント:疲れやすいときや食欲がないときに少量が◎
- 食べ方:ドレッシング、酢の物、酢豚など
6. クコの実(ゴジベリー)
東洋医学では、クコの実は「肝と腎をサポートする食材」として昔から使われてきました。
特に目の疲れや乾燥が気になるときにおすすめされます。
- ポイント:甘味があり食べやすい
- 食べ方:ヨーグルトやサラダ、紅茶に入れたり、薬膳スープに入れたり
7. 菜の花
春が旬の菜の花は、肝の気をスムーズにするとされる代表的な野菜です。
ほろ苦さが特徴で、春先の体の巡りをサポートします。
- ポイント:旬の時期は特におすすめ
- 食べ方:おひたし、和え物、パスタに
8. タケノコ
タケノコも春の代表的な食材で、東洋医学では「余分な熱を取り、気を巡らせる」食材とされています。
肝が高ぶりやすい春の時期にぴったりです。
- ポイント:旬の時期に少しずつ取り入れるのが◎
- 食べ方:煮物、炊き込みご飯、炒め物に、アクが強いのでご注意を
9. グレープフルーツ
グレープフルーツは爽やかな酸味と香りで、肝の気をスムーズにするとされます。
香りの成分がリラックスをサポートするのも特徴です。
ただし、心疾患のある方にはよくないので要注意!
- ポイント:気分転換したいときにおすすめ
- 食べ方:そのまま、サラダ、スムージーに
10. ミント
ミントは香りで気の巡りを整える食材のひとつです。
春から初夏の時期、気分をリフレッシュしたいときにぴったりです。
- ポイント:爽快感のある香りでリラックス
- 食べ方:ハーブティー、デザート、ドリンクに
まとめ
- 東洋医学では「酸味」「香りのある食材」が肝をサポートするとされる
- 春先は気の巡りが乱れやすく、肝に負担がかかりやすい時期と言われています
- 食養生として、梅干し・レモン・しそ・クコの実・黒酢などを上手に活用すると◎
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