東洋医学の基本|「気・血・水」とは?初心者にもわかりやすく解説

セルフケアとツボ

◆ はじめに|東洋医学ってむずかしい?

「東洋医学って興味あるけど、なんだか難しそう…」

「‘‘気‘‘とか‘‘血‘‘とかってうさんくさい、スピリチュアル的な話?」

そう思っている方も多いかもしれません。

でも実は、東洋医学の考えはとてもシンプルで、からだの状態を自然の流れ、力で整えるというもの。

今回は、東洋医学の最も基本となる「気・血・水」について、できるだけわかりやすく解説します。

◆ 気・血・水とは?|体をめぐる3つの基本要素

東洋医学では、人間の体は「気」「血」「水」の3つで成り立っていると考えます。

①気=エネルギー、生命力

・「元気」「気力」「病気」などの気と同じ

・体を動かし、守り、あたため、栄養を巡らせるエネルギー源

・呼吸や食べ物からつくられ、全身に巡る

気が不足すると、、、

→倦怠感、風邪をひきやすい、食欲不振、声が小さい、やる気が出ない

②血=血液+栄養の運搬体

・現代医学の「血液」に近いが、精神活動や感情を支える役割もある。

・肝臓や心、脾などの臓腑が関与しています。

血が不足すると、、、

→顔色が悪い、立ちくらみ、冷え、髪がパサつく、月経不順、不眠、イライラ

③水=体内の水分(リンパ・唾液・涙・汗など)

・血以外の水分(体液)を指します。

・関節を潤し、内臓や皮膚を乾燥から守る働き。

水が滞ると、、、

→むくみ、めまい、重だるさ、たんが多い、関節の違和感

◆ バランスが崩れると“なんとなく不調”になる

この「気・血・水」がバランスよく作られ、巡っている状態が“健康”。
どれかが不足したり、滞ったり過剰になると、さまざまな不調が現れます。

たとえば…

    状態                  症状例

気虚(ききょ)疲れやすい、胃腸が弱い、声が小さい
血虚(けっきょ)顔色が悪い、目がかすむ、不眠、月経トラブル
気滞(きたい)イライラ、胸がつかえる、ため息が多い
水滞(すいたい)むくみ、下痢、頭が重い、関節のだるさ

◆ 東洋医学では“体質”を見極める

鍼灸院では、まずあなたの体質がどこに偏っているのかを丁寧にカウンセリング・脈診・舌診、腹診などで確認します。

そして、「気を補う」「血を巡らせる」「水をさばく」など、
それぞれに合った鍼灸・お灸・食養生・ツボ押しで、自然なかたちで体のバランスを整えていきます。

◆ 今日からできる!セルフチェック&ケア

✅ 簡単セルフチェック

「最近こんな症状ありませんか?」

  • 疲れやすい、やる気が出ない、めまい、日中の眠気が強い → 気虚
  • 眠りが浅い、目が疲れやすい、爪の変形 → 血虚
  • むくみやすい ,足がだるい、口が渇く→ 水滞
  • イライラしがち 、お腹が張る→ 気滞

該当が多い方は、体のバランスが崩れているサインかもしれません。

🌿 かんたんセルフケア例

  • 気を補う:しょうがの入ったスープ、十分な睡眠、軽い運動(散歩)、深呼吸
  • 血を補う:黒ごま、なつめ、レバー、ラム肉などを食事に
  • 水の流れを良くする:利尿作用のあるハトムギ茶、足湯、常温の水(超大事!!)

◆ まとめ|まずは「自分の体を知る」ことから

「気・血・水」のバランスを整えることは、
薬に頼らず、自分の力で元気を取り戻す第一歩です。

病院で異常がないのに不調が続く方、
季節の変わり目に体調を崩しやすい方、
なんとなく元気が出ない方は、

ぜひ一度、東洋医学的な視点から体を見つめ直してみませんか?

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